From the Arcology

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皆ハマれ! 樫村健三君の来歴紹介

※旧サイトより転載。一部改訂。

『課長島耕作』って特に主人公の島耕作ってのがヤな男でね。
とにかく女とヤッてばっかなの。
意図してではないけど、女を道具に仕事取った事もあったり。
それにしても、女性と男性の感想が真反対な漫画ってのも早々ないと思うが、これはその最右翼ではなかろうか。
更にはつまるところ「全共闘世代のお伽噺」だから、今の読者にはついて行けない部分も多い。
お伽噺と言いながら本気でファンタジーとして暖かく見守れるのは、作中に登場する初芝電器産業のモデルになった松下電器産業(現パナソニック)の社員だけかも知れない。

……と、ここまで扱き下ろしておきながら、実は未読の腐女子にとてもお勧めしたい漫画なのである。
下半身ユルユルのスケベ男・島耕作に惚れ込んでしまった不幸な切れ者・樫村健三の存在が、どうしようもなく腐女子の萌えセンサーに引っ掛かってしまうのだ!
樫村君は島の同期の出世頭として初登場する(STEP30)が、島の学生時代の回顧によるとその頃から樫村君は島にいろいろ構っていたらしい。
惚れた立場ってのは弱くて辛いモンだねぇ、樫村君(感涙)!
で、とある一件で再会して一悶着あった後、バーで樫村君は切り出す(STEP31)。

樫村:「そうすれば おまえは俺に感謝してくれるだろう…… 少しは俺の方にふり向いてくれるだろうと思ったからだ」
(ショックを受ける島。樫村君はその表情は見ていないが頭を抱えながら続ける)
樫村:「昔から お前が好きだった……」

初芝に入社したのも、そこでシャカリキになって頑張ったのも、全ては島に感心を持って貰いたかったから。
だから常に島の前を歩いていたかった樫村君。
そんな彼がプライドをかなぐり捨てて告白したのだ。
凄く勇気いったと思う。
でももう引き返せなかったんだよね。
分かる分かるその気持ち!
しかし島の答えは……。

島:「悪いな樫村 俺にはおまえと同じ趣味がない」
(島は頭を抱えて俯せたままの樫村の肩を叩く)
島:「昔からそうだった」

昔から一方通行な気持ちだったんだね。
何て救いのない別れ方なんだろう。
こんな「友達としてもやり直せないからね」と言わんばかりのアッサリした別れ方が、しかし却って後の再会と悲劇を盛り上げるのかも知れない。

……と言った所で『樫村君物語/第一部』終了。

以下、第二部以降の簡単な展開。

【STEP68】
樫村君、ちょっと愚痴&自棄の再告白。
【STEP83】
樫村君、島と異動で別れる辛さに泣き言。
【STEP94】
バカやって飛ばされた島と栄転で支社長やってる樫村君が再会。
【STEP103】
バカやって家追い出された島を樫村君が自宅に居候しないかと誘う(但し樫村君の妻子同居)。
【STEP115】
劇的なラスト! 樫村君、遂に島から「愛してる!」と返されるが……。

この他にもいろいろ細かいネタがあるけど割愛。
兎に角、時を超えた親子丼を目指して頑張れ樫村家!(←違うw)